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活動報告:2005年

第24回「教科書問題を考える─伝えよう 歴史の真実を子どもたちに」
2005-06-25
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■2005年6月25日 愛媛県
(1)講演「130年間の日韓関係」(高崎宗司)
(2)ライブ 李政美(歌) 矢野敏広(ギター・マンドリン)
 
 

「歴史の真実を子どもたちに」と呼びかけ、フォーラム、松山市で開く
国民教育文化総合研究所(教育総研、嶺井正也代表)は2005年6月25日、愛媛県松山市の「アイテムえひめ」で愛媛県教組とともに第24回教育文化 フォーラム(後援、「平和・人権・民主主義の教育の危機に立ち上がる会」)を開き、集まった約120人の聴衆が日本と韓国の歴史を根底から学び合った。

 

在日韓国人二世の女性ミュージシャン李政美さんが美しく、そして深々とした歌声で聴衆を魅了した後、津田塾大学教授、高崎宗司さんが「130年間の 日韓関係」をテーマに選び、まず「130年前に何があったでしょう、110年前には、100年前には、60年前には、40年前には何があったでしょう」と 問いかけた。そして、(1)1875年、日本は朝鮮に開港を迫り江華島に砲撃を加えた、(2)1895年、日本軍が朝鮮の王妃、閔妃を暗殺した、 (3)1905 年、日本が竹島を編入し、韓国(大韓民国)を保護国化した、(4)1945年、日本は敗戦を、韓国は独立を迎えた、(5)1965年、佐藤内閣が韓国との 間で「日韓基本条約」を締結した、と日韓の「正史」を分かりやすく説明し、「日本の戦後教育は自虐史観」と断ずる人びとの粗雑な歴史認識とは対極にある濃 密な歴史観を鮮明にしていった。

 

戦争体験の持ち主から赤ちゃんを抱いた若い母親まで、さまざまな年齢層の聴衆は、静かに、しかし、熱っぽく聞き入り、確かな手ごたえを感じさせるフォーラムとなった。

 

教育総研では今後も「正しい歴史」を考え合い、学び合うにはどうしたらいいのかを模索する試みを続ける計画です。広範な人びとからの提案、感想、示唆をお待ちしております。

 

※ 記念講演の内容は「教育と文化」41号に収録されています。

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