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活動報告:2011年

第39回夜間公開講座 「現代を徘徊する『平均点』という化け物」
2011-01-13
第39回夜間公開講座のお知らせ

現代を徘徊する『平均点』という化け物

日時:2011年2月21日(月) 18:00~20:00
場所:日本教育会館 8階 第2会議室
         千代田区一ツ橋2-6-2 TEL 03-3230-2852(代表)
主催:財団法人 日本教育会館
後援:国民教育文化総合研究所
講演者:なだ いなだ さん(作家・精神科医)

◎入場無料
◎申込不要

「ミミズ三匹と、象二頭と、牛一〇頭と、ねこ4匹」「豚五頭とアリ一万匹と、ヘビ一〇匹」の平均を出して比較することに意味ありや。
ならば、「算数と国語と、英語と社会」の平均で順位を決めることに意味ありや否や。
モノサシは一つでいいか。
画素はある程度までは多いほどいい。画像がシャープになる。
ものさしもある程度多いほうがいい。多角的に見られる。深みが分かる。
それなのに、なぜ、センター試験などによるたった一つのモノサシで選抜が行われるようになったか。
経済もドルに依存しない方がいい。
世界も一つの超大国だけでない方がいい。
世界も英語一ヶ国語だけが支配しない方がいい。
歪んだ常識は正す努力が必要だ。正すというのは反対方向にぶれるということ。決して正しい方向があるわけではない。反対方向にぶれていれば、中庸に向かう。

いまこそ哲学が必要なときだ。
人間は、カントのいうような理性ではなく、常識哲学者のいう常識で判断している。
 
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