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第9回教育研究所交流集会
2006-08-21
■2006年8月21日
(1)いしかわ教育総合研究所
(2)奈良県高等学校教育文化総合研究所

第9回教育研究所交流集会が2006年8月21日、各単組立研究所・単組代表者などが集まり、活発に議論・報告がなされた。

教育総研の運営と研究活動に続き、いしかわ教育総合研究所と奈良県高等学校教育文化総合研究所から報告がなされた。いしかわ教育総合研究所は教組の運動に資するものとして教育施策と教育財政の2本立てで研究をしている。金沢市は特区として小学校に英語教育を導入しているが、本年はその功罪を研究。英語嫌いとどんどん英語に進むという二極化がみられ、塾通いの加熱の状況が判明。早期英語教育の危険性がわかってきたという。奈良県高等学校教育文化総合研究所は、教育労働運動と教育内容の2本立てであるが、「私たちのユメ……子ども・保護者とともに」という視点で研究所を立ち上げた経緯や奨学金事業の報告等がなされた。奨学金は教組でしていた事業を継続したものであるが、単に継続してきたのではなく、生徒の実態を踏まえた研究をしつつのものである。生徒の生活実態の厳しさが増している状況が語られた。

その後参加した各単組立研究所・単組代表者から活動報告と課題について意見交換がなされた。研究所運営の財政基盤の確保、現場のニーズにあった研究の構築、報告書の作成、研究委員の確保など、困難な状況や工夫をしながらの研究活動、そして、教研を研究所主催にしたなど新しい報告もなされた。

教育総研には、非常に速い流れの中の教育改革・施策に対しどう向き合うべきかという視点を出したり問題提起をすべきではないか、各研究所とのネットワークを積極的にされたらどうかなどの意見が出された。こうした問題提起に応えるためにも、ホームページ等を利用したネットワークを互いに強化しなければならないと確認された。
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